むくみと漢方 〜顔がパンパン!?〜

 


女性医療ジャーナリスト増田美加さんによる大人女子のための漢方レッスンです。

今回は『むくみ』についてのレッスンです!


 

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顔がパンパンに張っている…


 

夕方になると脚がむくんでパンパンで、靴が入らない! ひどいときは朝まで足のむくみが治らない…。朝起きて鏡を見たら、びっくり! 顔がパンパンに張っている…。

こんなむくみを経験している女性は多いはずです。

むくみは、生理前のPMSの時期や生理中に多くありませんか? 生理前から生理始めの時期は、女性ホルモンのプロゲステロンが多く分泌されるため、むくみやすく、体重が2~3㎏増えることもあるくらいです。プロゲステロンは、水を溜めこむ性質のあるホルモンだからです。

生理前でも生理中でもない、食べ過ぎ飲み過ぎでもないのにむくむときは、疲れて体調が低下している証拠です。長く続くときは、腎臓や心臓が悪い可能性もあるので要注意です。

 


むくんでいるときは、体が冷えている証拠


 

実は、むくんでいるときは、体が冷えている証拠です。体内の水分循環が悪くなっていて、大量の水分が本来は必要としない細胞外に滞っているのです。こういうときは、細胞内に必要な水分がないので、肌も乾燥してカサカサしたり、赤みが出たり、肌トラブルも起こします。

シェイプアップと美肌のためにも、むくみはその日のうちに解消することが大事です。私は運動もしていますが、漢方薬の力も借りています。ということで、むくみ改善におすすめの漢方薬を紹介します。

 

まず、むくみと言えば、なんといっても「五苓散(ごれいさん)」。むくみ、二日酔い、車酔いなどのときに飲むと、効果を発揮してくれます。

昔から、のどに渇きがあって、尿量が少なく、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う水様性下痢、暑気あたりなどに用いられています。

 

五苓散は、5つの植物の生薬からできています

 

「沢瀉(タクシャ)」オモダカ科のサジオモダカのお芋部分。

「蒼朮(ソウジュツ)」キク科のホソバオケラの根茎。

「猪苓(チョレイ)」サルノコシカケ科のチョレイマイタケ。

「茯苓(ブクリョウ)」サルノコシカケ科のマツホド。

「桂皮(ケイヒ)」ご存知! シナモン。TIE2(タイツー)作用があることで知られていますね。

 

これら5つの植物の生薬を配合することで、薬としての効果を発揮します。

 

ほかには、「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)も、汗をかきやすく、疲れやすい人の全身のむくみによく使われます。水太り傾向の人にもおすすめ。

「八味地黄丸(はちみぢおうがん)」

「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」

「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」なども、むくみに使われる漢方薬です。

 

漢方薬は、植物の力を最大限に利用したお薬(生薬には植物のほか、動物のゼラチンや鉱物なども使われます)。

漢方の疑問、質問は、「みんなの漢方R」にアクセスしてみてください。

 


「漢方的女性力チェック」


 

もしかして、あなたの“女子力”下がっていませんか?

 

□ 食欲がなく食べるともたれる

□ 体がだるくて疲れやすい

□ のどが詰まった感じがする

□ 目の下にクマができやすい

□ 顔や足がすぐにむくむ

□ めまいや耳鳴り、車酔いがしやすい

□ お腹が張る

□ 急に胸がドキドキすることがある

□ 下半身は冷えているのに上半身がほてって暑い

□ 肌や髪の乾燥が気になる

□ 目や口の粘膜が渇きやすい

□ 生理痛がつらい

 

結果

チェックがひとつでもついていたら、あなたは「女子力ダウン↓予備軍」です。

はやめのケアが必要です。

 


増田美加

Profile

増田美加 mika masuda

 女性医療ジャーナリスト。

 人気女性月刊誌や女性専門サイトで、数々の女性のための医療&健康・美容現場を取材&執筆。約30年にわたって2000名以上の医師と会う。『婦人画報』『Oggi(オッジ)』での連載のほか、『美的』『日経ヘルス』『anan』『Domani』『Precious』などで執筆活動を行う。著書に『医者に手抜きされて死なないための 患者力』(講談社)『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)『「太りグセ」が「やせグセ」に変わる! リバウンドゼロダイエット』(高橋書店)など多数。