【植物物語】肝臓を守る「ノブドウ」で二日酔い&脂肪肝対策を!


今年は例年よりも桜の開花が早かったですね。4月はお花見をはじめ、歓迎会や親睦会など、お酒を飲む機会がグンと増えるシーズンです。お酒が大好きで、ついつい飲み過ぎてしまう人に向けて、今月は肝臓を守る作用がある植物として、古くから民間療法に用いられてきた「ノブドウ」に注目してみました。(2018.04.20)


nobudou0420


古くから肝臓の民間薬として重宝されてきた


ノブドウはブドウ科の植物で、蛇葡萄とも呼ばれています。このノブドウから抽出されたエキスには、強肝作用があると言い伝えられ、中国や、日本の北関東や東北地方では、古くから肝臓病の民間伝承薬として愛用されてきました。秋になると薄い紫色の果実をつけ、熟すときれいな空色になりますが、味は悪く、食用には向きません。

このノブドウが、脂肪肝の予防や改善、また、肝臓トラブルにつきものの、全身のだるさ、食欲不振、はき気、嘔吐などの改善に効果があるといわれています。漢方薬や生薬についてまとめられた中国の「中薬大辞典」でも、ノブドウは解毒、血行アップ、鎮痛などの作用があると書かれています。


女性にも急増中の肝臓トラブル「脂肪肝」


肝臓には、アルコールをはじめ、私たちの体の中のさまざまな毒素を解毒する働きがあります。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、アルコールの取り過ぎや暴飲暴食などによってトラブルが起こっても、なかなか自覚症状があらわれないので、気づいたときには病気が進行している怖さがあります。

最近、女性の間にも増えている肝臓トラブルの代表的なものが「脂肪肝」。肝臓に中性脂肪が蓄積されて、いわゆる「フォアグラ」のような状態になってしまう症状で、日本人の4人に1人がかかるともいわれています。お酒をたくさん飲む人だけでなく、お酒を飲まない人や女性でも、肥満や運動不足が原因で、脂肪肝になる可能性があります。

健康診断の結果で、肝機能を表すALT(GTP)が20(IU/L)以上ある人は、脂肪肝の予備軍だといわれています。このほか、疲れがなかなか抜けず、肩こりがひどい、頭がボーッとして集中力が途切れがちなどの症状がある人は、要注意です。脂肪肝は、放っておくと肝硬変や肝臓がんなどの重い病気に進行する可能性があり、生活習慣病のリスクを高めるからです。


ノブドウエキスが脂肪肝を予防&改善する


近年の研究により、ノブドウから抽出したエキスには、肝機能を高め、脂肪肝を予防・改善する効果があることがわかりました。肝臓のまわりについた脂肪を洗い流すような働きで血流を改善し、肝臓の線維化(硬化)を防いでくれます。また、血中アルコール濃度を下げ、分解する作用があるので、二日酔い予防にも役立つでしょう。

この他ほか、動脈硬化の予防や血管や肺のアンチエイジングなど、さまざまな効果が期待されています。お酒を飲む機会が多い人、二日酔いになりやすい人、最近疲れが抜けない人は、ノブドウのパワーで元気を取り戻してみてはいかがでしょうか。