【植物物語】漢方の王様「オタネニンジン」で今年は夏バテ知らず!

 


猛暑が続いたと思ったら突然、台風による大雨など、不安定な気候が続く今年の夏。食欲がなくなったり、体が疲れやすく、だるくなったりしていませんか? 中国に古くから伝わる「オタネニンジン」ので夏バテを解消して、疲れがたまりにくい、元気な体を作りましょう!(2018.08.24)


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韓国では両親に感謝を込めて贈る習慣


オタネニンジンは、滋養強壮の漢方薬としてよく知られる高麗人参や朝鮮人参の和名で、ウコギ科の薬用植物です。中国東北部から朝鮮半島にかけて自生しており、中国では数千年以上も薬として用いられてきました。オタネニンジンは成長過程で土地の養分をほとんど吸い取ってしまうため、オタネニンジン収穫後の土地は、6年寝かせないと次の栽培ができないといわれています。栽培が難しいので古くから高値で取引され、幅広い健康効果を持つことから「漢方の王様」ともいわれています。ふだん私たちが食べているにんじんはセリ科の植物なので、植物学的にオタネニンジンとはまったく別物です。

韓国では、健康を願う贈り物としてもオタネニンジンが人気です。日本で母の日にカーネーションを送るように、韓国では父母の日に、感謝や健康を祈る気持ちを込めて、オタネニンジンを両親に贈るのだそうです。

 


有効成分「サポニン」が疲れ知らずの体を作る


オタネニンジンには、20数種類のサポニン、アミノ酸、有機酸、各種ビタミンなどの成分が含まれています。サポニンは、植物の根、葉、茎などに広く含まれていて、苦味やエグみなどのもととなる成分です。オタネニンジンは生だと苦くてとても食べられるものではないですが、その苦み成分が「ジンセノサイド」というサポニン群です。サポニンには血流を改善して血液の質を良くし、免疫力や肝機能を高める作用があります。夏バテ予防や疲労回復をはじめ、次のような効果が期待できます。

■胃腸を元気にする
消化吸収力を高めて食欲不振や慢性の便秘、下痢などをやわらげる作用があります。ストレスが原因の胃痛や胃炎にも効果があります。
■血流をスムーズにして生活習慣病を予防
サポニンには血流をスムーズにし、血栓ができにくくする働きがあります。血中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化などの生活習慣病を予防します。
■低血圧や冷え症の緩和
サポニンによって血管が広がると、全身を新鮮な血液がめぐります。また、自律神経の調整も行われるので、血圧を上げ、女性に多い低血圧や冷え症をを予防する効果があります。高血圧やのぼせ症、発熱中の人は摂取を控えたほうがよい場合もあります。
■貧血の予防
貧血は、鉄不足によって体内で酸素を運搬するヘモグロビンを含む赤血球が不足する症状ですが、オタネニンジンにはヘモグロビンを持つ赤血球をつくる細胞の分裂を促進し、貧血を予防する効果があります。
■免疫力アップ
風邪やインフルエンザなどのウイルスや細菌から体を守るナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあります。サポニンは免疫力を高める作用があり、風邪やインフルエンザにかかりにくい体をつくります。
■ストレスをやわらげる
自律神経を整えることで、ストレスによる心身症や全身の倦怠感、イライラをやわらげることができます。認知症の予防効果にも注目が集まっています。

 


コラーゲンと同様の保湿成分で美肌にも!


オタネニンジンから抽出したオタネニンジンエキスには、保湿成分として幅広く使用されているコラーゲンを含みます。また、代謝促進、血行促進の効果があり、肌荒れやシワ、ニキビ・吹き出物の解消など、美肌効果があることから、化粧品やハンドクリームなどにも配合されています。

中高年男性のための滋養強壮というイメージの強いオタネニンジンですが、女性にも嬉しい効果がたくさんあることがわかっていただけたでしょうか。夏バテ気味の人、最近やる気や元気が出ない人は、サプリメントなどでオタネニンジンを積極的にとってみてはいかがでしょうか。

※妊娠中や授乳中の方は念のため使用を控えましょう。副作用や既往症が気になる方はかかりつけ医にご相談ください。